就業不能保険とは、病気や事故などで入院が必要になり、働けなくなった場合に備える保険です。
今回は「就業不能保険がどのような保険なのか保障内容」を詳しく解説していきますね。
また、その必要性についてもご説明していきます。
Contents
就業不能保険とは?
まずは就業不能保険の基本的な概要と各保険会社の商品について解説します。
就業不能保険の概要
就業不能保険とは病気やケガで働けなくなってしまった時の収入減少に備える保険です。
医療保険では病気やけがをしてしまったときの「治療費」を保障してもらえますが、長期入院などで減ってしまった収入を補うことはできません。
健康保険に加入していれば傷病手当金などの補償を受けられますが、これだけでは金額が不十分であることがほとんどです。
就業不能保険に加入していればもし長期入院などで収入が減る・なくなるといった場合でも生活費を確保することができます。
長期的に働けなくなった時にどのようなリスクがあるのか?
長期的に働けなくなると、働いていない間は収入が減少または、なくなってしまいます。
医療保険で治療費は準備できても、生活費が用意できなくなってしまう可能性があるんです。
公的医療保険があれば一定額の補償は受けられますが、傷病手当金などの補償だけでは不十分。
さらに公的な保障のない自営業・フリーランスの方はサラリーマンと比較するとさらに困った状態になる可能性が高いです。
![長期間働けなくなった時の収入減少のイメージ](https://img.phoenix.webcrew.co.jp/20100/cont_images/facet_content/51/tag/life-disability-003.png)
就業不能保険が必要な理由や各保険会社の保障内容について
就業不能保険が必要な理由
入院などで収入が減り、生活費が足りなくなってしまった場合に備えてくれるのが就業不能保険です。
公的医療保険では生活費を十分に用意することはできませんし、自営業やフリーランスの場合は保障がないので働けなくなれば収入は0になってしまいます。
病気やケガのせいで生活が苦しくなる…といった状態にならないためにも、就業不能保険で働けなくなった場合に備えることが必要です。
各社保険会社の保障内容
各保険会社で就業不能保険が取り扱われています。
それぞれの保障内容の特徴をチェックして、自分に合ったものがないかを探してみましょう。
- 日本生命
精神疾患でも保障してもらえる
保険料が少し高め - ライフネット生命
受け取り方や受け取るまでの期間を自分で選べる
保険料が安い - アフラック
すぐに回復しても最初の6回は給付金が受け取れる
短期と長期の2種類から補償額を選べる
専用のカウンセリングサービス付き - ソニー生命
保障期間が25年と非常に長い
年金という形で受け取るので税金が高くなる可能性がある - 住友生命
特約の種類が多く、自分に合ったプランを選べる
保険料は少し高め - 明治安田生命
自分でカスタマイズして作る保険に「給与サポート」として組み込める
加入後は生活の変化に応じて保障内容を変えることが可能
就業不能保険のメリット
長期療養の入院費や治療費に備えることができる
長期入院が必要になった場合は、入院費や治療費がかかります。
医療保険を使ったり、公的健康保険制度を使えば高額な医療費を抑えることも可能ですが、入院が長期化すると入院費や治療費が生活費を圧迫してしまう可能性もあります。
収入が減少しているのに生活費を抑えなければならない、という状況は非常に苦しいものになってしまうでしょう。
就業不能保険で最低限の生活費は確保できるようにしておけば、入院費や治療費の支払いで生活水準を大幅に下げなければならない、といったような状況を避けることが可能です。
保障は毎月の収入のように受け取れる
就業不能保険は、毎月のお給料のように受け取ることができます。
医療保険のように領収書をもらってから手続きをして、そのあとしばらくしてから一括で受け取る、といった形ではお金がすぐに必要な状況に対応できません。
毎月受け取れる就業不能保険なら、比較的早く給付金が受け取れて生活にかかるお金を賄うことができます。
傷害手当金よりも長く給付金が受け取れる
公的医療保険である傷病手当金は、働けなくなった期間は元の収入の2/3が受け取れる保険です。
ですが最長1年6か月なのでそれ以上の期間は受け取ることができません。
就業不能保険は保険によって異なりますが、給付金が受け取れる期間が傷病手当金よりも長く設定されています。
万が一入院などが長期化した場合でも安心です。
保険金は控除の対象になる
就業不能保険は「生命保険料控除」の対象となります。
確定申告や年末調整などで申請をすれば税金を節税することが可能です。
就業不能保険のデメリット
収入保障保険と所得補償保険との違いが分かりづらい
「収入保障保険」と「所得補償保険」この2つの保険を同じような保険だと思っている人も多いのですが、実は全く異なる保険です。
- 収入保障保険は被保険者が「死亡・高度障害状態」などの万が一に備えてかける保険。
- 所得補償保険は被保険者が「病気やケガで働けなくなった場合」に備える保険。
就業不能保険は後者の「所得補償保険」になりますので間違えないように注意しておきましょう。
精神疾患は保険対象外の場合がある
「病気やケガで働けなくなった場合」に備える保険ではありますが、うつ病などの精神疾患で入院する場合は保険の対象外になる可能性があります。
実際に長期の休職をする人のその理由をチェックしてみると、約4割がうつ病などの精神疾患だと言われています。
また、精神疾患での入院は非常に長期化しやすいということもあり、保険対象外としている保険会社がほとんどです。
日本生命のように精神疾患での長期入院にも対応している保険も一部ありますが、ほかの保険と比較すると保険料が少し高めに設定されている傾向にあります。
就業不能保険はこんな人におすすめ!
- 病気やケガで働けなくなった時に支出や収入に対して不安な人
- 病気やケガで働けなくなった時にそれまでの生活水準を維持したい人
- 万が一の時に、公的医療保険制度から保障を受けられない自営業の人
- 万が一の時に備えられるほどの貯金がない人
ご紹介してきたように、病気やケガで働けなくなった場合は入院費や治療費以外にも生活費を用意しておかなければなりません。
ですが、公的医療保険や有休を使うだけでは不十分。
万が一の時に使うための貯金などを用意していなければ、生活水準を下げなければなりません。
最悪の場合は借金をしなければならない可能性もあります。
働けなくなっても家族や自分が健康に生活できるように備えておきたいと考えるなら、就業不能保険に加入しておくべきでしょう。
特に自営業やフリーランスなら公的医療保険がないので、働けなくなるといきなり収入が0になってしまうという可能性もあります。
公的医療保険が使える会社員よりも就業不能保険の必要性が高くなると言えるでしょう。
まとめ
このように、就業不能保険は働けなくなった場合に備える保険です。
医療保険や公的医療保険だけでは足りないケースがほとんどなので、しっかり備えておくといいでしょう。
うつ病での長期入院リスクにも備えたいなら日本生命などで取り扱っている精神疾患もOKな保険に入るといいでしょう。
最低限の生活費だけがあればいいという場合は保険料の安い就業不能保険に加入すれば現在の生活にも負担をかけることなく備えられます。
自分の現在の収入や受けられる公的医療保険や加入済みの医療保険とのバランスをよくチェックして加入することをオススメします。
自分ではどれを選ぶのがベストなのか解らない…という場合は保険の専門家であるライフプランナーに相談して、最適な就業不能保険を紹介してもらいましょう。
「生命保険に加入したいけどどれがお得なのかわからない」
「保険料の負担がきついから解約しようか迷っている」
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