自動車保険はあらかじめ決められた満了日になると更新されます。長期契約を選んでいる方もいると思いますが、現在は多くの人が1年契約で加入しているため、加入から丁度1年経った日に更新されることとなります。
満期日が近づくとハガキやメールなどで「満期日が近づいています」というお知らせを受け取ることとなります。そこで気になるのが、満期日までにしておくことや、更新手続きの方法など。
本ページでは「自動車保険の更新」に関する以下の4つのポイントについて詳しく解説します。
- そもそも更新できるかどうか確認しておこう
→事故歴が多い場合、更新できない可能性がある - 変更点はないか?
→使用目的や年齢が変更した場合、報告しないと強制解約の可能性がある - 保険料はどう変わる?
→事故が無ければ等級が上がり保険料は低くなり、前年に事故をして保険を使用していると保険料は上がる - 保険料を安くできる?見直すべき?
→見直しのタイミングやダイレクト型にすると安くできる
Contents
そもそも更新できるかどうか確認しておこう
まず最初に、そもそも自動車保険が更新できるかどうかを確認しておかなくてはなりません。何故なら、事故歴が多いと保険の更新ができない可能性があるからです。
例えば6等級で1年に2回事故をして保険を利用した場合。1回の事故で3等級ダウンしてしまうので、この場合は翌年の等級が一番低い状態になります。等級が極端に低いと翌年の契約更新を拒否されるケースがあります。
特にダイレクト型の自動車保険では事故歴があると保険の更新を断られるケースが多くなります。「契約拒否のお知らせ」と書かれたはがきが送られてくる場合もあります。
しかしそのままにしておけば無保険で自動車に乗らなければならなくなります。事故を複数回している方は更新日の前に必ず更新ができるかどうかを確認しておきましょう。
もし更新できない場合は他の保険で加入できないか問い合わせてみましょう。ダイレクト型・通販型の保険では断られてしまうことがほとんどですが、条件によっては大手代理店型自動車保険なら加入できる可能性があります。
更新できないからと言って無保険で自動車に乗るのは危険です。もしまた事故を起こしてしまったときに自賠責保険だけではリスクが高くなってしまうので必ず他の保険に加入できないか確認するようにしておきましょう。
変更点はないか?
自動車保険は年齢や使用目的などによって保険料が変わります。
例)
- 今までレジャー用で使っていた車を、通勤や通学で使うことになった場合
- 今まで20歳の息子と一緒に使っていたため、年齢条件を下げていたが息子が自動車を当たらに取得したので年齢条件が変わった
上記のようなことなどにより使用状況が変わる場合があれば、必ず更新の際に報告をするようにしておきましょう。
きちんと報告をしておかなければ後から事故をしたときに保険がおりなくなるケースや、強制的に解約されてしまう可能性もあります。
保険料はどう変わる?
更新日を迎えると、保険料が変わることがほとんどです。
事故が無ければ等級が上がり保険料は低くなりますが、前年に事故をして保険を使用していると保険料は上がってしまいます。
等級とはどの保険会社でも取り入れている制度で、事故をしなければ1年に1等級アップし、事故をすると事故の種類により3等級もしくは1等級下がってしまいます。
等級は上がれば上がるほど保険料が低くなり、下がるほど保険料が高くなってしまいます。
参考記事:自動車保険の等級とは?保険料を大きく左右する等級の考え方を解説
知らないうちに保険料が変わっていた…。ということにならないためにも更新前に保険料が下がるのか上がるのかきちんと確認しておくといいでしょう。
保険料を安くできる?見直すべき?
保険の契約満了日が近づいているということは、実は見直しのベストタイミングとなります。
保険は契約の途中でも見直すことができますが、場合によっては中途解約をして乗り換えをすると損をするケースもあります。
しかし更新日に解約をし、新たに別の保険会社で契約をすると損をすることが無いので見直しには最も適した時期となります。
参考記事:自動車保険は代理店型とダイレクト型のどちらが良いか?それぞれ特徴をまとめる
安くしたいならダイレクト型へ乗り換えよう
自動車保険はダイレクト型と呼ばれる通販で加入するタイプのものと、大手損保が手掛けている代理店型というものがあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、価格だけを見るとダイレクト型が圧倒的に安くなります。
場合によっては保険内容がほとんど同じでも、代理店型からダイレクト型に変えただけで年間5万円以上節約できるケースもあります。現在代理店型で保険料が高いと感じている方はダイレクト型への乗り換えを検討してみましょう。
不要な特約は外そう
保険会社を乗り換えなくても、補償内容を見直せば保険料を安くすることが可能です。自動車保険には様々な特約があります。深く考えずに加入してみたものの、後から考えると使わなかったし今後も使うことがない…。という特約も少なくはないでしょう。
更新の際には不要な特約が無いか確認し、必要ないと感じたものは外しておきましょう。
どういった特約が必要か不要かの判断が難しいと感じているかたは以下の記事を参考にしてみましょう。
参考記事:自動車保険の特約はお得か?加入すべき特約と不要なものを解説
ローンが終わっていれば車両保険も見直そう
自動車保険の中で最も高い補償と言われている車両保険。
ローンがあるうちは加入しておくべきですが「ローンが終わっている」「もし廃車になっても新しく購入する予定」といった場合は、車両保険も見直してみましょう。車両保険を解約すると非常に保険料が安くなります。
まとめ:更新日が近づいたら保険を見直してみよう
更新日が近づいたら、まずは以下の点を確認しておきましょう。
- 保険が更新できるかどうか
- 使用状況の変更はないか
- 保険料はどう変わるか
この3つが確認できれば、保険の見直しを検討してみるといいでしょう。改めて確認すると無駄な補償がついていたというケースもありますし、保険会社を変えることで大幅な保険料節約につながることもあります。
よりお得に自動車保険に加入するためにも、更新前には補償内容や保険会社の見直しを検討することを念頭に入れておきましょう。
もし更新手続きを忘れてしまったら…?
自動車保険のほとんどに「自動継続特約」というものがついています。
この特約は費用は不要で自動的に加入していることが多く、満期日から1か月以内であれば後から更新手続きをしてもOKというものです。1か月以内であれば更新手続きを忘れていて事故をしても補償が受けられます。
自動継続特約が付いていない保険でも、ほとんどの保険会社では満期日から1か月程度であれば後から継続手続きをしても大丈夫なケースが多くなります。
例えばチューリッヒでは満期日以降30日以内で一定の条件を満たす場合はネットから更新手続きが可能となります。
そのほかの保険会社でもネットでの手続きや電話1本で問題なく更新手続きができるケースが多いです。多くの場合「1か月以内」が限度となるので、更新手続きを忘れていたらすぐに連絡をするようにしておきましょう。
もし更新をせずに1か月を超えてしまうと、事故をしても補償が受けられないので注意しておきましょう。ただし、この期間を過ぎても等級は引き継がれます。
自動車保険には「前契約の満期日から13か月以内であれば前契約の保険の等級を引き継ぐ」というルールがあります。
そのため更新を忘れていて一度契約が破棄されても、満期日から13か月以内であれば再契約の際に等級が引き継がれることとなります。