ご存知の方も多いと思いますが、自動車保険は年齢条件を付けることによって保険料を安くすることが出来ます。
年齢条件の線引き等は保険会社によって多少変わってきますが一般的に、以下の区分けがすることが多いです。
- 条件なし
- 21歳以上
- 26歳以上
- 30歳以上
制限を掛ければ掛けるほど対象が限定され保険料が安くなるので、上記条件でいくと、30歳以上という条件で一番保険料が下がります。
年齢条件を付けて保険料を安くするのは非常に効果的で有効な手段ですが、注意したい点もあります。
本ページでは「自動車保険の年齢条件について基本的な考え方と注意点などについて」解説します。
年齢条件でどれくらい保険料に差がある?
自動車保険は自動車を運転する人であればだれでも加入できますが、加入者の年齢により保険料は変わってきます。
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過去のデータによると若い人は事故を起こす確率が高いため、若年層の保険料は高く設定されています。
逆に年齢が高くなるにつれ事故を起こす確率は低くなるため、保険料は安く設定されています。ただし70歳以上の高齢者になると事故を起こす確率が高くなるため、保険料は高くなります。
- 若年層は保険料が高く設定されている
- 年齢が高くなるに連れて保険料は安く設定されている
- 70歳以上の高齢者は保険料が高く設定されている
「事故をおこす確率が高いかどうか」がポイントになっています。
年齢条件でどれくらい保険料に差があるかを知るため、複数の保険会社の簡易見積もりサイトで年齢条件だけ変えて保険料を算出してみました。
【契約条件】
カロ-ラNZE120/ノンフリート等級:9等級/主に通勤・通学使用/年間走行距離5000-5999km/家族限定特約なし/ファミリーバイク特約なし/インターネット契約割引
会社名 | 条件なし | 21歳以上 | 26歳以上 | 30歳以上 |
---|---|---|---|---|
あいおいニッセイ同和損保 | 140,960円 | 92,130円 | 66,190円 | 62,430円 |
アクサダイレクト | 133,500円 | 77,380円 | 55,690円 | 55,770 円 |
イーデザイン損保 | 117,650円 | 68,080円 | 64,740円 | 52,560円 |
三井ダイレクト | 117,220円 | 73,480円 | 52,340円 | 50,160円 |
共栄火災 | 145590円 | 84,310円 | 58,720円 | 56.330円 |
上記の表を見て同じ年齢条件で比較してみるとわかると思いますが、年齢条件でかなり保険料に差が出ます。
例えばアクサダイレクトの条件なしの保険料は21歳以上の保険料の約1,4倍、30歳以上の保険料の約2.4倍にもなります。
若い頃から車に乗っていた人ならわかると思うのですが、若い頃は保険料がとても高くて苦労した経験があるかと思います
年齢が上がると保険料の支払いが楽になりますが、長年支払い続けていると気がつきにくいかもしれません。
最近では保険会社も顧客のニーズにきめ細かく対応できるように、年齢条件を細分化して「35歳以上」「40歳以上」など新しい線引きをするところも出てきました。
保険料をより安くしたいのでしたら、年齢条件に注意して見直すことが大切です。
年齢条件の考え方
年齢条件は車の所有者の年齢に合わせて設定していきますが、他にも運転する人がいる場合は一番若い人を基準にして設定するのが基本的な考え方です。
一番若い人を基準に設定する
これは、年齢条件に該当しない人が運転中に起こした事故に補償が及ばなくなるからです。
年齢条件ごとの各社の保険料を比較した表を見ればわかるとおり、年齢が上がるにつれて保険料は安くなります。
保険が適用されるドライバーの年齢は年々変わるわけですから、保険料を安くするためには年齢条件を見直す必要があります。
例えば1年ごとの契約更新や車を買い替える時、車検の時などに見直しをするといいでしょう。
年齢条件を上手に設定して保険を割安にするには、次の2つのポイントがあります。
- 年齢条件が適用される範囲を把握する
- 年齢条件を適切な時期に変更する
年齢条件が適用される範囲を把握する
年齢条件が適用される範囲をしっかりと把握するようにしましょう。年齢条件が適用されるのは以下のとおりです。
- 被保険者として記名されている人
- 配偶者
- 同居している親族
1人しか運転しないのならその人の年齢に適応させればいいのですが、家族も運転するのであれば一番若い人に合わせなくてはなりません。
例えば年齢条件を30歳以上にした場合、家族の中に30歳未満のドライバーがいれば補償の対象から外れるので注意する必要があります。
なお同居していない未婚の子どもについては年齢条件の適用範囲から外れます。
例えば年齢条件を26歳に設定している場合、別居している未婚の20歳の子どもが実家に帰った時だけ運転するのなら、年齢条件は適用されず家族として補償されます。
別居している未婚の子どもが車を運転するチャンスはほとんどないため、年齢条件において例外的な取り扱いがされているのです。
また年齢条件は同居している家族には適用されますが、友人や同居していない未婚の子どもは適用範囲から外れます。
友達といっしょに出かけた時に代わりに運転してもらう場合には年齢条件には注意する必要はありません。しかし、家族限定としている場合は対象外となってしまうので注意が必要です。
以上のような年齢条件が適用される範囲を把握しておくと、設定する必要のある条件が明確になり最適な保険を選ぶことができます。
年齢条件を適切な時期に変更する
ドライバーの年齢は毎年変わるので、年齢条件を適切な時期に変更する必要があります。
- 21歳
- 26歳
- 30歳
上記の年齢になった時は年齢条件を変更すると保険料が安くなるのに、放置したままにしておくのは保険料の無駄です。
保険契約は1年が満期のため満期にならないと年齢条件を変更できないわけではなく、いつでも変更できるので誕生日を迎えたらすぐに変更するようにしましょう。
年齢条件の際の注意点
条件を付けることで制限が発生するため以下のことに注意する必要があります。
- 普段運転しない人が対象外になる
普段運転しない人が対象外になる
年齢条件を付けることで普段は運転しない人が対象の範囲外になることがあります。
例えば年齢条件を21歳以上としている自動車保険は18歳で免許を取得したばかりの末っ子は対象外となります。
その際は年齢条件を「条件なし」に変更しなければいけません。
別居していて未婚の子どもであれば対象外となっていますが、同居している場合は年齢条件が引っかかってきます。
まとめ
条件を付けると保険料は安くなりますが、定期的な見直しが必要になります。
逆に見直しの際に条件を付けることで保険料を安くできることもあります。
保険の適用されるドライバーの年齢は毎年変わっていくので、保険料をできる限り安くするには条件の見直しを柔軟に行うことが大切です。