自動車保険

1日自動車保険はセブンイレブンがベスト?他社商品と徹底比較

実家の車や友人の車を借りて運転する機会がある場合、万が一のときに借りた相手の保険を使うと保険料が高くなってしまうので迷惑がかかりますよね。そんなときに役立つのが1日自動車保険です。

1日自動車保険はコンビニやスマホを通じて気軽に加入できるのがメリットですが、通常の自動車保険とは違う点も多いので利用する前に知っておくべきポイントがいくつかあります。

そこでこの記事ではセブンイレブンで加入できる商品を中心に、1日自動車保険を利用するメリットとデメリット、注意点などを解説します。

1日自動車保険は4商品、うちコンビニで加入できるのは2つ

コンビニで加入できる自動車保険と言っても、保険そのものはコンビニ各社が運営しているわけではありません。あくまでコンビニで加入手続きができるというだけです。

セブンイレブンで加入できる1日自動車保険は三井住友海上の「1DAY保険」です。また、ローソンとミニストップでは東京海上日動の「ちょいのり保険」に加入することができます。

一覧にすると以下のとおりです。

保険会社 商品名 セブン ローソン ファミマ ミニストップ デイリー
ヤマザキ
三井住友海上 「1DAY保険」 × × × ×
東京海上日動 「ちょいのり保険」 × × ×
あいおいニッセイ同和 「ワンデーサポーター」 × × × × ×
損保ジャパン日本興亜 「乗るピタ!」 × × × × ×

ファミリーマートとデイリーヤマザキは1日自動車保険を扱っていません。また、コンビニで加入できない1日自動車保険もあります。

セブンイレブンの1日自動車保険の補償内容を検証

まず、この記事の主題であるセブンイレブンの1日自動車保険について解説します。

公式サイト:セブンイレブンで入る保険 1DAY保険

補償内容

セブンイレブンの1日自動車保険(1DAY保険)の補償内容は以下のとおりです。

基本の安心
Aプラン
お車も安心
Bプラン
お車も手荷物も安心
Cプラン
保険料 500円 1500円 1800円
対人賠償保険 無制限
対物賠償保険 無制限
対物超過修理費用保障特約 50万円が上限
自損事故保険 あり
搭乗者傷害特約(入通院) あり
搭乗者傷害特約(死亡・後遺障害) あり
ロードサービス あり(臨時帰宅・移動費用保険金について免責金額1,000円)
車両保険(車両復旧費用保険) なし あり
(免責金額15万円)
あり
(免責金額10万円)
車内手荷物等特約 なし なし あり

以下で順に補償内容をみていきましょう。

他人に対する賠償補償

他人に対する賠償責任の補償は対人・対物ともに無制限で、これに対物超過修理費用特約がつきます。これは通常の自動車保険と同じ水準の補償なので問題ありません。

搭乗者(運転者と同乗者)の補償

搭乗者(運転者と同乗者)の補償については自損傷害保険と搭乗者傷害特約があります。

単独事故で自賠責保険から保険金が受け取れないときは自損傷害保険から保険金がおります。死亡1500万円、後遺障害50~2000万円、入通院をしたときは5日未満で1万円、5日以上で10万円を受け取れます。

搭乗者の補償は通常の自動車保険と比べてやや弱いです。この点は後述します。

ロードサービス

セブンイレブンの1日自動車保険に加入すると、通常の自動車保険で利用できる「おクルマQQ隊」の「1DAY保険用」タイプを利用することができます。

車両保険

事故によって車両に損害が生じ、その修理のために負担した費用や代替車両を購入する費用が300万円を限度として支払われます。ただし免責金額を超えた分だけが支払われます。

免責金額があることで保険料が安くなる効果はありますが、その場合は最低10万円(Cプランの場合)を超える損失でないと保険金が支払われません。

そのため、借りた車両を傷つけるとそれなりの負担が生じることは覚悟しておきましょう。

デメリット(注意点)

セブンイレブンの1日自動車保険には以下のようなデメリット(注意点)があります。大事な点が多いので必ず理解しておきましょう。

人身傷害補償がない

セブンイレブンの1日自動車保険では人身傷害補償を得ることができません。自損傷害特約や搭乗者傷害特約はいずれも部位や症状などに応じた定額での支払いになるため保険金が不足することがあります。

単独事故や過失の大きい事故を起こし、運転者自身が後遺障害が生ずるほどではないものの大ケガをしたような場合の補償は弱いと考えられます。

なお同乗者については自賠責保険や対人賠償責任保険が使えるので問題になるケースは少ないでしょう。

車両保険は事前登録が必要

BプランとCプランは車両補償がついていますが、初めての利用でこれらのプランに加入する場合は最低でも7日以上前に手続きをする必要があります。

直前での加入になると車両補償つきのプランは申し込めませんので注意してください。

運転中以外は対象外となる

セブンイレブンの1日自動車保険は「運転中」以外で起きた損害は補償の対象外です。たとえば駐車中や停車中、盗難、故障トラブルが補償されません。そのため当て逃げや落書きは対象外です。

またガス欠やパンク時のスペアタイヤ交換では「おクルマQQ隊」のサービスが使えますが、バッテリー上がりやキー閉じ込みは運転中に生じないため対象外となります。

この点も非常に重要なのでよく理解したうえで契約しましょう。他の1日自動車保険でも同じです。

携帯電話で支払えるキャリアが限られている

セブンイレブンの1日自動車保険はスマホで手続きを完了させることもできますが、docomo、au、SoftBankのいずれかでないと契約できません(保険料は携帯電話の代金と一緒に引き落とされます)。

そのため、これら以外の会社と契約しているときはセブンイレブンのマルチコピー機を利用して手続きをする必要があります。

延長は1日単位

車の利用中に補償の終了時間を過ぎそうな場合は延長することもできますが、その場合は1日単位での契約になります。そのためちょっと遅れそうというときでも1日分の保険料を支払う必要があります。


引用元:1DAY保険(24時間単位型自動車運転者保険)特長|三井住友海上保険




東京海上日動「ちょいのり保険」との比較

東京海上日動「ちょいのり保険」はローソンとミニストップの店頭とスマホから加入できます。補償内容の一覧は次のとおりです。

車両補償なしプラン 車両補償ありプラン
(スタンダード)
車両補償ありプラン
(プレミアム)
保険料 500円 1500円 1800円
対人賠償責任保険 無制限
対物賠償責任保険 無制限
対物超過修理費用特約 50万円が限度
搭乗者傷害特約 あり
自損事故傷害特約 あり
車両保険
(借用自動車の復旧費用補償特約)
なし あり
(免責金額15万円)
あり
(免責金額10万円)
ロードサービス あり
弁護士費用特約 なし あり

補償内容についてはセブンイレブンの1日自動車保険と大きな違いはありません。主な違いはちょいのり保険には弁護士費用特約を付加できること、ちょいのり保険には手荷物の補償がない点の2つです。

弁護士費用特約とは、運転者に過失がまったくないときに役立つ補償です。運転者に過失がない場合は保険会社が示談代行をすることができません。プレミアムプランを選べばその際、弁護士に交渉を依頼することでかかる費用を補償してもらうことができます。

この特約は通常の自動車保険であればおすすめしますが、1日自動車保険での契約で必須とまでは言えないでしょう。この点が心配ならプレミアムプランを選ぶ必要があります。

弁護士費用特約については以下の記事も参考にしてください。

関連記事:意外と知らない弁護士特約のメリットとデメリット

公式サイト:ちょいのり保険|東京海上日動

損保ジャパン日本興亜「乗るピタ!」との比較

損保ジャパン日本興亜「乗るピタ!」はセブンイレブンの1日自動車保険「1DAY保険」や「ちょいのり」とは少し違います。補償内容の一覧は次のとおりです。

ライトプラン 基本プラン 安心プラン
保険料(12時間) 400円 1200円 1600円
保険料(24時間) 500円 1500円 2000円
対人賠償責任保険 無制限
対物賠償責任保険 無制限
対物全損時修理差額費用特約 50万円が限度
人身傷害保険(実損払い) なし あり
(3000万円が限度)
人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約 なし 1名につき1000万円
搭乗者傷害特約 1名につき1000万円
自損事故傷害特約 1名につき1500万円
車両保険
(借用自動車の車両復旧費用特約)
なし あり
(免責金額15万円)
あり
(免責金額10万円)
ロードサービス あり
レンタカー費用の補償 なし 1日5000円、
30日が限度

乗るピタ!が他の商品と違うのは以下の点です。

  • 12時間単位で契約できること
  • 延長は1時間単位でできること
  • 人身傷害補償を得られること(安心プランのみ)
  • スマホだけでなくパソコンからでも申し込めること

乗るピタ!は12時間単位で契約でき、延長が必要なときは1時間単位で延長することができます。他人の車を2~3時間程度借りるくらいであれば車両補償もないライトプランで十分という人も多いでしょう。これなら保険料はわずか400円で済みます。

また、人身傷害保障を付加できるのも大きな特徴です。

1日自動車保険ならそこまでの補償はなくてもいいという人も多いかもしれませんが、滅多に乗らないからこそ不安なのでしっかりした補償がほしいという人もいるでしょう。そういう人にはありがたい補償ではないでしょうか。

申し込みについてはコンビニかDoCoMo・au・SoftBankの携帯のみというところが多いですが、乗るピタ!なら他のスマホでも可能ですし、パソコンからでも申し込めます。ここも大きなポイントになるでしょう。

ただし申し込みはクレジットカードが必須です。クレジットカードを運転する人が持っていなくても、契約する人が持っていれば手続きができます。

公式サイト:乗るピタ!|損保ジャパン日本興亜

携帯電話が格安SIMでも問題ありません。

あいおいニッセイ同和「ワンデーサポーター」との比較

あいおいニッセイ同和「ワンデーサポーター」はDoCoMo・au・SoftBankのスマホからのみ申し込みが可能です。補償内容の一覧は次のとおりです。

ベーシックプラン ワイドプラン
保険料 500円 1500円
対人賠償責任保険 無制限
対物賠償責任保険 無制限
対物超過修理費用特約 50万円が上限
自損事故保険 あり
搭乗者傷害(入通院) あり
搭乗者傷害(死亡・後遺障害) あり
ロードサービス あり
車両保険(車両復旧費用保険) なし あり(免責金額15万円)
レッカー搬送 あり
宿泊費用等 あり

補償内容については「1DAY保険」や「ちょいのり保険」と大差がありませんが、出先で車が事故にあったり故障したりして自走不能となったときの宿泊費用などを補償してくれる点が違います。

その点を除けば、積極的に選ぶ理由があまり見られない商品であると言って良いでしょう。

公式サイト:ワンデーサポーター|あいおいニッセイ同和損保

まとめ

以上で紹介した4社のうち「乗るピタ!」以外の商品は内容に大きな差があるとは言えません。そのためこれら4社は「乗るピタ!」とそれ以外という認識で選ぶと良いでしょう。

乗るピタ!が向いているのは人身傷害保障がほしい人、短時間での契約がしたい人、24時間を少しオーバーする可能性のある人などです。

なお車両補償はあったほうが良いですが、初めて契約するときは7日以上前に手続きをしないと車両補償のあるプランが選択できません。直前になってあわてて申し込んでもダメなので、その点はくれぐれも注意してください。

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