老後の不安に備えて「個人年金」の利用を検討している人もいるでしょう。
年金を払っていれば、普通に年金を受け取ることができるのに、追加で個人年金の加入は必要なのでしょうか?
ネットを調べると「個人年金は不要」という意見もあり、必要なのか不調なのか分からない人もいると思います。
そこで本ページでは「個人年金が不要」というのは本当なのか解説していきます。
「個人年金に加入しようかな」
「ネットで調べると不要という意見もあって分からない」
という人はぜひ参考にしてみてください。
Contents
「個人年金が不要」は人による
「まず個人年金の必要性は自分が現在老後資金の準備のために何を重視しているか」によって異なります。
個人年金は確実に貯蓄はできても、投資のように大きく増やすことはできません。
よって、老後の資金準備の補助として利用するのが正しいでしょう。
反対に個人年金を使うまでもなく、すでにそれなりの老後資金が確保できている人にはあまり必要ないと言えます。
老後にかかるお金は3000万円
一般的に、老後に必要な資金は3000万円といわれています。
これは金融広報中央委員会が公表している家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成28年)による、老後の一カ月当たり最低予想生活費(27万円)から平均的な年金受給額を引いて、年金受給から平均余命を掛けて算出されたものです。
従って、会社を退職したときに3000万円貯蓄があれば良いですが、それくらいの貯蓄の自信がなければ個人年金を使うのも有効です。
個人年金の掛け方や注意点
ここで、実際に個人年金に加入した際の掛け方や注意点について説明します。
個人年金と言っても、「変額と確定の違い」「すぐに解約すると損をする」と言ったデメリットもあるので注意しましょう。
確実性の高い貯蓄として使用する
まず個人年金のメリットとして「毎月保険料という形で一定の金額を払うことで強制的にお金が貯まる」という点があります。
しかも銀行預金よりも利率が高いので、ただ銀行に預金するよりかはお得に貯蓄することができます。
従って、確実に老後に3000万円を貯める為の補助として使うのがベストな方法です。
変額と確定を理解する
個人年金には変額と確定の2種類があります。
■変額:利率が変動→受け取る金額も変動(ハイリスクハイリターン)
運用実績によって受け取る保険金や年金、解約返戻金などが変動するのが特徴です。
運用次第で年金が減るリスクがあるのと同時に、増やせる可能性もあります。
■確定:利率が一定→受け取る金額も一定(ローリスクローリターン)
例えば返戻率が110%の商品であれば、確実に保険料の110%の年金を受け取ることができます。
損をすることはありませんが、金利は低いので大幅にお金を増やすことはできません。
変額の場合、使用する商品を複数から選べる上、途中で変更もできるので、投資的な側面が強いと言えます。
すぐに解約をすると損失が出る
個人年金を早い段階で解約してしまうと、それまでに支払った保険料よりも受け取る解約返戻金の方が少なくなるケースがあります。
商品によって加入してからどのくらいの期間で返戻率が100%を超えるのか異なるので、事前に確認しておきましょう。
これを知らずに早期に解約すると、損をしてしまう可能性もあるので注意しましょう。
お金を増やしたいなら投資しよう
ここまで「個人年金は確実に老後資金を貯める為の補助として利用するのが良い」とお伝えしてきました。
反対に言えば、お金を大きく増やしたい人にとっては個人年金は向きません。
お金を増やしたい人は投資信託を利用することをおすすめします。
投資であれば、個人年金と違って元本割れするリスクもありますが、その分運用がうまくいけば大幅にお金を増やせる可能性があります。
以下に個人年金と投資信託の特徴をまとめましたので、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分にとって「貯蓄のための個人年金」と「増やすための投資」のどちらが必要なのかを見極めましょう。
個人年金の特徴
- 貯蓄型の保険である
- 元本が保証されている
- 期間途中で解約すると損をする可能性がある
- 公的年金で足りない分を賄う補助的な役割
投資信託の特徴
- 運用成績は市場環境などによって変動する
- 購入後に運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもある
- 元本が保証されている金融商品ではない
まとめ
個人年金が不要かどうかは、自分がどのように老後資金を準備したいかによって以下のように変わってきます。
- 老後資金を確実に貯めたい場合→個人年金
- 老後資金はそこそこ貯まっているので、お金を増やしたい場合→投資信託など
また、個人年金に加入する場合も以下の特徴や注意点を理解しておきましょう。
(個人年金の掛け方や注意点)
- 確実性の高い貯蓄として使用する
- 変額と確定を理解する
- すぐに解約をすると損失が出る
更に、お金を貯めたいなら個人年金、お金を増やしたいなら投資信託と考えて、それぞれのメリット・デメリットを検討してみましょう。
個人年金の特徴
- 貯蓄型の保険である
- 元本が保証されている
- 期間途中で解約すると損をする可能性がある
- 公的年金で足りない分を賄う補助的な役割
投資信託の特徴
- 運用成績は市場環境などによって変動する
- 購入後に運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもある
- 元本が保証されている金融商品ではない
個人年金と投資信託の特徴を比較して、自分に必要なものが個人年金なのかどうか見極めることが必要です。
執筆者:鄭 恵美
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