軽自動車は車検や自動車税など、ランニングコストが安くて良いですよね。
ソニー損保の調査(2015年)によると主に運転している車が軽自動車であると答えた人は全体の40~50%程度。半数近い人が軽自動車を運転している、つまり所有していることになります。
その理由は上述した通り以下の2点です。
- 車検や自動車税の安さ
- 任意の保険(自動車保険)も安い
本ページでは「軽自動車の保険料について」解説します。
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軽自動車の保険料
まずはスタンダードな車種であるスズキのワゴンRで軽自動車の保険料の相場を見てみましょう。
例)25歳(21歳以上補償) 12等級 ワゴンR
補償内容…対人対物/無制限 人身傷害保険/3,000万円 車両保険なし
保険会社 | 年間保険料 |
---|---|
チューリッヒ | 30,120 |
三井ダイレクト損保 | 32,190 |
アクサダイレクト | 44,250 |
損保ジャパン | 58,920 |
車両保険を付けると1万~2万ほど年間保険料が上がります。
やはりダイレクト型保険(損保ジャパンを除く3社)は安いですね。
料率クラス(車種別の保険クラス)は適応されない
自動車保険では車の車種や初年度登録数によって保険料が変わります。車が古くなると事故を起こしやすくなったり壊れやすくなるため、保険料が上がります。上がる保険料は車種ごとに決められた「料率クラス」を基に決められます。
しかし軽自動車はこの「料率クラス」が適応されません。
軽自動車であればどんな車種でも同様の保険料になります。
車両保険は車種によって変わることがある
料率クラスが適応されないので、基本の補償に関しては保険料は同じです。しかし車両保険を付けると保険料が変わることがあります。
三井ダイレクト損保で3種類の軽自動車の保険料を比較すると以下の通りになりました。
例)25歳(21歳以上補償) 12等級
補償内容…対人対物/無制限 人身傷害保険/3,000万円
車種 | エコノミー | 一般 |
---|---|---|
ダイハツ ミライース LA300S |
46,030 | 59,060 |
スズキ ワゴンR MH23S |
47,600 | 62,070 |
ホンダ ライフ JC1 |
45,480 | 57,990 |
どれも年間2,000円~5,000円前後でそこまで差は大きくありません。しかし車両保険を付けると保険料に差が出ることがあるので新車を購入する時は考慮した方が良いですね。
将来的には料率クラスが適応される可能性も
現在は料率クラスが適応されないため、補償内容や契約の条件が同じであれば、軽自動車ならどの車種でも保険料に差が出ることはありません。
しかし2020年1月1日までに軽自動車にも料率クラスが設定される予定があるようです。
- 自動ブレーキ付きの軽自動車:割安になる可能性
- 古い軽自動車は:割高になる可能性
今後買い替えを考えている方は購入の際に軽自動車の料率クラス制度がどうなっているか、保険料は安くなるか高くなるかをチェックすることをオススメします。
料率クラスが適応されて保険料が高くなることが予想される場合は、買い替えを気に安い保険への乗り換えを検討してもよいでしょう。
普通自動車との保険料の差はどのくらい?
軽自動車の保険料は安いと言われていますが、普通自動車と比べるとどのくらい安くなるのか比較しました。
例)25歳(21歳以上補償) 12等級
補償内容…対人対物/無制限 人身傷害保険/3,000万円 車両保険あり(一般)
三井ダイレクト損保 | イーデザイン損保 | |
---|---|---|
軽自動車 (ワゴンR) |
54,410 | 50,110 |
普通自動車 (フィット) |
66,690 | 56,950 |
車両補償金額 | 45万 | 55万 |
こちらのようにワゴンRとフィット(コンパクトサイズ)を比較した場合、それぞれの保険料の差は年間6,000円~8,000円となりました。
実は、車両保険をつけないと保険料の差は2,000円~5,000円ほどで差額は小さくなります。しかし車両保険を付けると上記の表のように差が開き、車両補償金額が上がればあがるほど差額は大きくなっていきます。
つまり軽自動車の車両保険は安く、普通自動車の車両保険は高くなる傾向にあるということです。
トータルで考えても軽自動車はお得!
車両保険を付けない場合や料率クラスの低い普通自動車で契約する場合と比べるとあまり金額に差が出ない場合があります。しかしどの車種においても少なからず軽自動車のほうが保険料がお得になる傾向にあります。
特に車両保険を付ける場合や車両保険の補償金額を高く設定する場合は軽自動車の方が安くなります。
新車を購入するときなど、車両保険を付ける前提で車を選ぶときは軽自動車にすると保険料を節約することが可能です。
さらに自動車税や車検費用、ガソリン代などを含めると軽自動車のランニングコストは非常に低くなります。このように自動車にかかる維持費をトータルで考えると軽自動車は非常にお得だと言えます。