医療保険

チューリッヒの医療保険「プレミアムDX」はよく考えられたメリットのある商品のためおすすめ

チューリッヒ生命の医療保険「プレミアムDX」は、雑誌の保険商品ランキングでも上位に来る人気商品です。結論からいえば、プレミアムDXは最新の商品事情をふまえてよく練られた商品になっています。

この記事ではプレミアムDXのメリットのほか、加入するならどのような保障の組み合わせを選べばよいか解説します。

プレミアムDXのレビュー

チューリッヒ生命の医療保険は「プレミアムDX」です。他社によるある女性向けプランや健康状態の悪い人でも加入しやすいプランは用意されていません。

公式サイト:プレミアムDX|チューリッヒ生命

プレミアムDXは地味ではありますが、他社と比較して優れているポイントがいくつかあります。以下、主契約と特約にわけてそれぞれの保障について解説します。

プレミアムDXの主契約はシンプル

プレミアムDXの特徴の1つは、主契約が入院給付金と保険料払込免除のみとなっていることです。他社でもこのような商品はみられますが、全体としてはまだ数が少ないです。

入院給付金

病気やケガで入院したときに、日数に応じて給付金を受け取れる保障です。

1回の入院における給付金の支払限度日数は以下の4つがあり、

  • 30日型
  • 60日型
  • 120日型
  • 365日型

通算では1095日となっています。

基本的に保険である以上は長期入院に備えられることが大事ですが、プレミアムDXの場合は長期入院に備える方法として後述する「7大疾病延長入院特約」や「ストレス性疾病延長入院特約」があります。そのため、一般的な入院については30日型で十分といえるでしょう。

ただし高齢になってから入退院を繰り返すのが不安というのなら長めの日数にしておくのが無難です。

保険料の払込免除

病気やケガを原因として高度障害状態になったとき、または不慮の事故が原因で180日以内に所定の身体障害状態に該当したときに以降の保険料の払込みが免除されます。

契約者の意思で選択できませんし、一般的な保障なのでこれについて特筆すべき点はありません。

プレミアムDXの特約は多彩

プレミアムDXには以下の特約があります。特約は1つ1つを独立した保険と考えて検討することが必要です。

手術特約

病気やケガで公的医療保険制度の対象となる手術を受けたときと放射線治療を受けたときに給付金が受け取れる特約です。Ⅰ型からⅢ型まであり、それぞれ以下の表のとおり受け取れる給付金に違いがあります。

手術給付金(入院中) 手術給付金(入院中以外) 放射線治療給付金
Ⅰ型 10万円 5万円 10万円
Ⅱ型 5万円 5万円 5万円
Ⅲ型 20万円 5万円 20万円

最近の商品は先進医療にあたる手術や温熱療法も対象にしているものが増えていますが、プレミアムDXは対象にしていません。ただし、この点はプレミアムDXを選ばない理由になるような問題ではありませんので気にしなくて良いでしょう。

一般的な所得ならⅡ型を選んでおけば十分ですが、所得が高く、高額療養費制度が適用されても自己負担限度額が高いのであればⅢ型にするのも1つの方法です。

先進医療特約

厚生労働大臣が指定する先進医療を受けたときの固有の費用(技術料といいます)について、給付金を受け取れる特約です。

通算の上限は2000万円で、一般的な商品と同じ金額です。プレミアムDXではこのほかに先進医療支援給付金(最大15万円)を受け取れます。

先進医療支援給付金は、遠方で先進医療を受けるときの交通費などを想定して設けられている給付金です。ないよりは良いという程度に考えておきましょう。

なお先進医療特約は付帯率がとても高い特約です。保険料は月100円程度ですし、いざというときに治療や検査の選択肢を増やす効果が期待できます。過剰な期待は禁物ですが、迷うなら付加しておけば良いでしょう。

3大疾病保険料払込免除特約

この特約は悪性新生物と診断確定されたときと、急性心筋梗塞または脳卒中の治療を目的として入院を開始した場合に以降の保険料の払込みが免除されるものです。

保険料の払込免除は必須の保障ではないので付加しなければいけない性質のものではありません。

しかし、こうした重い病気にかかった後は払込みが免除されることで治療に専念できる心理的な効果が期待できるので、欲しいと感じるのであれば付加すると良いでしょう。

7大疾病延長入院特約

この特約はガン(上皮内新生物を含む)、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患のいずれかを原因として入院し、主契約の入院給付金の支払限度日数を超える入院をした場合に、その超えた分を保障してくれる特約です。

たとえば主契約の支払限度日数が60日で実際に入院したのが80日なら、20日分についてはこの特約から支払われるということです。

ストレス性疾病延長入院特約

所定のストレス性疾病で入院し、主契約の入院給付金の支払限度日数を超えたときに、その超えた分について保障する特約です。

ここでいう所定のストレス性疾病とは統合失調症、気分障害(うつ病など)、十二指腸潰瘍などが該当します。

精神障害では長期入院する可能性があるため、そうした事態に備えてこの特約を付加するのは1つの効果的な方法です。保障についての考え方は7大疾病延長入院特約と同じです。

3大疾病診断給付金特約

所定のガン(上皮内新生物を含む)と診断確定されたときと、急性心筋梗塞もしくは脳卒中で入院を開始したときに一時金を支払う特約です。

上皮内新生物は標準治療で治ることがほとんどであり、これを保障の対象にする必要はありませんが、急性心筋梗塞や脳卒中での一時金支払い条件が入院のみと緩いため、実際にかかったときに役立つ可能性が高い特約です。

退院後通院特約

退院の翌日から120日以内に治療目的で通院した場合に、その日数に応じて給付金が支払われる特約です。

ガンを除けば退院後の通院で高額な費用がかかることは少ないので、特約としてはあまり意味がありません。また、ガンの保障としては不十分なので、ガンを想定したとしても付加する価値は低いです。

ストレス性疾病保障付き就業不能特約

この特約は5疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全)やストレス性疾病、不慮の事故のいずれかで所定の就業不能状態になり、その状態が60日を超えて継続したときなどに就業不能年金が支払われる特約です。

年金の支払期間は、以下のいずれかから選択できます。

  • 1年
  • 2年
  • 3年
  • 5年
  • 10年

入院期間が長くなると治療費だけでなく収入の減少の影響が出てくるので、その分を補う目的で加入する保障です。プレミアムDXでは年金支払期間を選択できるのが1つのメリットといえるでしょう。

なお、会社員や公務員の場合はこの特約を検討するにあたり、傷病手当金もあるということを忘れないようにしてください。

入院給付金免責日数60日特約

この特約は主契約の入院給付金における支払限度日数について120日型または365日型を選択した場合に、最初の60日については入院給付金を支払わないようにする特約です。

60日以内の短期入院なら貯蓄で対応できるので、長期入院だけ保険で備えたいという人に向いた特約です。

この特約を付加すると主契約の入院日数は60日が経過してから起算されるので、たとえば主契約の支払限度日数を120日型にしている場合、61日目から180日目までの入院が保障されるということです。

女性特定疾病入院特約

この特約は所定の女性特定疾病で入院したときに給付金を受け取れるものです。

対象となる女性特定疾病は女性しかかからない病気だけではなく、ガンを初めとした高血圧性疾患や消化器系の疾患なども幅広く対象となっています。データ上、女性がかかる割合の高いものが対象となっているのかもしれません。

女性がかかる確率の高い病気だと治療費が余計にかかるわけではないので、この特約は不要な特約です。しかし出産のときは異常が生じるリスクが高いので、出産が終わるまで付加しておくというのも1つの方法です。

入院一時金特約

入院したときに入院給付金とは別に、5万円の一時金を受け取れる特約です。

日数の少ない入院をしたときに給付金が不足する可能性があるのを調整する性質のものです。入院したときに保険会社から受け取れる給付金で入院費用がまかなえないのが嫌なのであれば、付加しておくと良いでしょう。

プレミアムDXに加入するならおすすめの保障は?

プレミアムDXに加入する場合のおすすめプランを1つ、提案しておきます。

  • 入院給付金(主契約)5000円または1万円
  • 保険料払込免除(主契約)
  • 手術特約(Ⅱ型)
  • 先進医療特約
  • 3大疾病診断給付金特約 50万円
  • 女性特定疾病入院特約(出産が終わるまで)

精神障害の備えをしておきたいなら、入院給付金の支払限度日数と特約を以下のように組み合わせたいずれかを選んでも良いです。

  • 入院給付金の支払限度日数を365日型にする
  • 入院給付金の支払限度日数を30日型にし、7大疾病延長入院特約とストレス性疾病延長入院特約を付加する

以上のようにすると、大きな病気をしたときも精神障害のケースでもおおむねカバーされます。ただしガンの保障は3大疾病診断給付金特約からの一時金が中心で通院の保障が物足りないので、他社の保険で一時金を少し増やして対処するというのも1つの方法です。

入院給付金については金額を高めに設定しておくと、入院が長引いたときの所得補償の代わりになります。必要と考えるなら高めに設定しておきましょう。

手術特約については一般的な所得であれば入院・外来のいずれも5万円のⅡ型で十分です。なぜなら入院給付金と合わせればおおよその入院費用がまかなえるからです。

このプラン(入院給付金は1万円)で見積もりをすると、30歳の男性で月額保険料は3917円(終身払)となります。入院給付金の支払限度日数は30日型でも60日型でも100円程度しか違わないので、60日型にしておいても良いでしょう。

まとめ

チューリッヒ生命のプレミアムDXは非常によく考えられた商品です。なかでも目立つのは精神障害に対する保障です。他社ではあまり強調されないポイントですが、統合失調症やうつ病は入院すると3カ月程度になることがありますし、再発率も高いので備えは考えておく必要があります。

就業不能特約を付加する必要があるかどうかは別問題ですが、年金支払期間を最短1年から設定できるので、少しだけほしいというニーズにも対応しています。保険料も500円程度です。

医療保険は数多くの商品がありますが、プレミアムDXは有力候補の1つと考えて良いでしょう。

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