自動車保険の保険料が最も高いのは18歳のドライバーです。
自動車保険は年齢が高い区分であれば保険料が安く、また無事故期間が長ければ長いほど安くなるという仕組みになっています。全保険会社共通です。
参考記事:自動車保険の年齢別保険料はどれくらい?年齢条件の解説と注意点
そのため、最も若いドライバーである18歳は最も高い年齢条件(制限なし)となり、また必然的にドライバー歴1年目なので等級による割引もありません。
参考記事:自動車保険の等級とは?保険料を大きく左右する等級の考え方を解説
そのため40歳のお父さんと18歳の息子では同じ車種でも保険料が倍以上変わってきます。息子、娘が車に乗るようになって自動車保険が痛い出費だと感じる人も多いのではないでしょうか。
本ページでは「最も保険料の高い18歳の自動車保険を安くするにはどうすれば良いか?
」実際に見積もりながら解説します。
Contents
最低限のプランで設定する
保険料を出来るだけ安くしたいなら以下のことが最も重要なポイントです。
「余計な補償・不要な補償はつけない」
しかしどの補償が余計か、不要かということを見極めるのは保険に詳しくなければ難しいでしょう。
そこで「余計な補償・不要な補償は何か」「どういった点に気を付けてプランを設定すべきか」をご紹介します。
対人・対物以外は基本的になくてもOK
極論を言えば、保険料を一番安くしたいと考えるなら対人補償と対物補償以外の補償は無くても良いと考えます。
ただし対人と対物の保険料の設定は一番大きい金額である「無制限」を選びましょう。ここで低い金額である3,000万円に設定したとしても、無制限との金額の差はあまりありません。
補償金額 | 年間保険料 |
---|---|
3000万円 | 102,620円 |
無制限 | 104,460円 |
対人・対物の賠償金は場合によっては億を超える可能性があります。
実際に高額の賠償金を請求される事例も増えています。上記の表のように3000万円と無制限では年間で1,000円前後の差額なので、無制限にしておいた方がいいでしょう。
また対人保険は億以上の高額になる可能性が対物よりも高いので、無制限以外が選べない場合も多いです。
- 対人・対物以外の補償はいらない
- 対人・対物は「無制限」に設定する
搭乗者傷害保険も入れておくべき
基本的には対人・対物だけでも構いません。
しかし10代~20代などの若いドライバーの場合は搭乗者傷害保険も入れておくべきでしょう。
搭乗者傷害保険:車に乗っている人全員に対して死傷時の補償をする保険。契約者以外であっても補償が受けることができる。
若いうちは友人など、家族以外の人を車に乗せる機会も多いでしょう。そのため、搭乗者傷害保険を入れておくともしもの際に安心です。
保険会社によっても違いますが、搭乗者傷害保険は300万~2000万の間で設定金額を決めます。
補償金額 | 年間保険料 |
---|---|
300万円 | 103,490円 |
1000万円 | 104,460円 |
2000万円 | 105,840円 |
あまり差額も大きくないので、できれば一番金額が大きいものにしておくと安心です。最低でも1000万円くらいにしておいた方がいいでしょう。
- 搭乗者障害保険は最も金額が大きいもので設定すると安心
- 最低でも1000万円くらいはあった方がいい
ローンがあるなら車両保険にも入ったほうがいい
車両保険は高いので、加入したくないと考える人も多いでしょう。
加入すべきかどうかは、万が一事故をして車が廃車になってしまった場合に「生活できなくなるかどうか」という点によって判断しましょう。
「車が無ければ仕事に通えない」
「車が無ければ生活できない」
上記のような場所に住んでいる場合はもし廃車になってしまってもまた新たに車を購入しなければならなくなります。
その際に車両保険を付けておけば廃車になっても新しい車の購入に対する補償を受けられます。
安い中古車を一括で購入したという場合なら車両保険は必要ありません。しかしローンで新車を購入していると、廃車になった際に新しい車を購入することが金銭的に難しくなります。
事故をして廃車になってもまた車が必要になる場合はローンが2重になることを避けなければなりません。そのため、ローンが残っている間は車両保険に加入しておいた方がいいと言えます。
任意の特約には加入しないほうがいい
その他にも自動車保険には任意の特約がたくさんあります。しかしほとんどが不要で「万が一」の際にも必要にならないものばかりです。
代理店の保険営業員は「月数百円程度なのでつけておいたほうがいい」などと言って加入を勧めます。しかし月数百円程度であっても、不要なものにお金を支払うのは勿体ないので「要らない」と感じたら加入しないようにしましょう。
いくつか場合によっては加入しておいた方が良い特約もあります。加入すべきかどうかは個人によって違うので、以下の記事を参考にしてみましょう。
参考記事:自動車保険の特約はお得か?加入すべき特約と不要なものを解説
プランや補償内容以外で保険料を安くする方法
「最低限のプランにして補償内容も厳選した。でも、もっと保険料を安くしたい…。」
この場合は以下の2つの方法で保険料を安くしましょう。
- 保険会社を変更する
- セカンドカー割引を利用する
ダイレクト型保険で契約する
自動車保険には代理店型とダイレクト型(通販型)がありますが、ダイレクト型の方が圧倒的に保険料が安くなります。
いくつかデメリットもありますが、保険料を出来るだけ安くしたいと考えているのならダイレクト型保険がオススメです。
参考記事:自動車保険は代理店型とダイレクト型のどちらが良いか?それぞれ特徴をまとめる
ダイレクト型にもいろいろな種類があります。ダイレクト型だからどれでも良いというわけではありません。
一番安い保険会社が最も良いかといえば、そうでない場合もあります。
自動車保険を検討する際には最低でも5社以上は見積もりをして比較してから検討しましょう。一度に複数のダイレクト型自動車保険の見積もりができるサービスもあるので活用してみましょう。
セカンドカー割引を適用させる
親や同居している家族(兄や姉など)が車を所有している場合はセカンドカー割引を適用させることで若い年代の自動車保険料を安くすることが可能です。
参考記事:2台目の車の自動車保険はセカンドカー割引が適用されて安くなる?
セカンドカー割引を適応した場合とそうでない場合は保険料が約11%変わります。
セカンドカー割引 | 年間保険料 |
---|---|
非適用 | 118,650円 |
適用 | 104,460円 |
11%というとあまり高いようには感じませんが、若いうちはそもそもの保険金額が高いので年間約1万円以上割り引かれることが多いです。
家族が車を所有している場合はぜひセカンドカー割引を利用して保険料を安くしましょう。
保険料が安くなる車を選ぶ
「まだ車を購入していない」「これから購入をする予定だ」という場合は保険料が安くなる車を選ぶといいでしょう。
自動車保険は自動車の種類によっても金額が変わります。毎年全国の事故率をチェックして損害保険料率算出機構という機関が決める「車両料率クラス」というものがあります。
これにより事故が多い車は保険料が高くなります。料率は個人では把握することができませんが、保険会社に相談すると教えてもらえることもあります。
一般的には軽自動車は安く、スポーツカーなどのスピードが出やすい車は高くなる傾向にあります。保険料を安くしたいなら軽自動車がオススメです。
参考記事:やっぱり安い!自動車保険の軽自動車の保険料の相場比較
まとめ:色々な方法で保険料を安くしよう
事故をせずに数年たてば自動車保険は安くなっていきますが、最初の数年はどうしても痛い出費になってしまいます。
「若いうちは保険料が高いのは仕方がない」と払い続けると、大きな損してしまう可能性があります。
今回ご紹介した方法なら数万円ほど保険料を抑えることも可能です。色々な方法がありますのでぜひ試してみて下さい。
加入する保険会社選びは一番重要です。
よく検討しながら安くて無駄がない、かつ必要な補償がきちんと受けられる保険を選びましょう。