車両保険は自動車保険の中でも最も大きな金額を占めている部分保険です。そのため加入する際はできるだけ保険料を抑えたいと考えている方が多いでしょう。
車両保険には一般とエコノミーという補償範囲の違いがあり、どちらを選ぶかによって保険料も大きく変わってきます。
本ページでは「車両保険の相場と一般タイプ・エコノミータイプどちらを選ぶべきかという点」を解説していきます。
車両保険6社の比較表
まずは一般タイプとエコノミータイプそれぞれ6つの保険会社で比較しました。
※保険料は概算です。実際のものと変わってくる場合があります。
条件:30代男性 対人対物無制限 人身傷害3000万 トヨタ・アクア 10等級の場合
<一般タイプ 115万 免責5・10>
保険会社 | 年間保険料 | うち車両保険分 | |
---|---|---|---|
ダイレクト型 | SBI損保 | 50,110円 | 25,100円 |
アクサダイレクト | 50,590円 | 22,620円 | |
ソニー損保 | 58,920円 | 27,410円 | |
代理店型 | 三井住友海上 | 113,040円 | 46,800円 |
損保ジャパン | 93,850円 | 38,680円 |
<エコノミータイプ 115万 免責5・10>
保険会社 | 年間保険料 | うち車両保険分 | |
---|---|---|---|
ダイレクト型 | SBI損保 | 36,390円 | 11,380円 |
アクサダイレクト | 39,410円 | 11,440円 | |
ソニー損保 | 43,920円 | 12,410円 | |
代理店型 | 三井住友海上 | 87,480円 | 21,240円 |
損保ジャパン | 79,550円 | 24,380円 |
表を見て解るように、一般タイプはダイレクト型なら2万~3万、エコノミータイプは1万円前後が車両保険の保険料として算出されました。等級が下がればこの金額は上がってきます。
代理店型の自動車保険はダイレクト型と比べるとそれぞれ2倍ほどの価格差となっています。このように保険会社によっても金額は大きく変わってきます。
車両保険を検討する際は必ず複数の保険会社で見積もりをしてから検討するようにしましょう。
関連記事:自動車保険は代理店型とダイレクト型のどちらが良いか?それぞれ特徴をまとめる
一般タイプとエコノミータイプ
表でご紹介したように、一般タイプとエコノミータイプでは保険料が大きく変わってきます。これは2つのタイプで保障される範囲が違うからです。
エコノミータイプは自損事故などが保障されない代わりに保険料が安くなっています。それぞれの詳しい補償範囲について解説します。
自損事故を含めた様々な事故やトラブルの際に補償を受けられます。
〇火災や爆発・台風や洪水などの災害
〇車同士の事故
〇盗難
〇落書きやいたずら
〇原付との事故
〇暴力行為
〇物の落下や飛来
〇積載物による事故
〇自損事故
〇転落や転覆
〇自転車との事故
〇相手はいるが、接触していない事故
〇当て逃げ
一般タイプはエコノミータイプに比べて自損事故や、相手が不明である事故(盗難されて帰ってこなかった場合や当て逃げで相手が特定できなかった場合など)でも補償が受けられます。
一般と比べて以下のような場合は補償が受けられないと考えておきましょう。
〇火災や爆発・台風や洪水などの災害
〇車同士の事故
〇盗難
〇落書きやいたずら
〇原付との事故
〇暴力行為
〇物の落下や飛来
〇積載物による事故
×自損事故
×転落や転覆
×自転車との事故
×相手はいるが、接触していない事故
×当て逃げ
エコノミータイプは相手がいる事故であれば基本的に補償が受けられます。保険会社によって細かい差はありますが、基本的には自損事故や相手が不明である事故の場合は補償が受けられません。
まとめ:加入するなら一般タイプがオススメ
日本損害保険協会が調査したデータによると事故件数は下がっているにも関わらず、衝突などによる単独の事故の件数は全年齢で増加していることが解っています。
当て逃げなどをされる確率は低いとしても、自損事故をする確率は決して低いとは言えません。
参照:自動車保険データにみる交通事故の実態(PDF)|日本損害保険協会
等級が低いとその分保険料も高いので、できれば安いエコノミータイプを選びたいと考える方も多いでしょう。
しかし車両保険にせっかく加入しているのに自損事故であったり相手が不明であるために補償が受けられないというのは非常に勿体ないですよね。
まだローンが残っていたり、新車購入の場合は特に、しっかりと車両保険でもしもの時に備えなければなりません。自損事故や相手が不明である事故にも備えるために一般タイプを選ぶことをオススメします。
一般タイプにしたいが、保険料が高いと感じている方はできるだけ保険料の低い保険会社を選ぶなどして節約するといいでしょう。どうしても代理店型はサービスが充実している分、割高になります。
金額が気になる方はダイレクト型などの安い保険会社での加入を検討してみるといいでしょう。