医療保険

医療保険を定期的に見直すべき5つの理由とその方法

医療保険に限らず、生命保険は定期的に見直すのがおすすめです。なぜなら商品は少しずつ進歩しますし、治療方法の変化や厚生労働省の方針が変わるなどの理由で現在の医療保険が最適とは言えなくなる可能性があるからです。

そこでこの記事では医療保険に焦点をあて、定期的に見直すべき理由や見直しの考え方、どこに相談すべきなのかなどについて解説します。

医療保険を定期的に見直すべき理由

医療保険の見直しは定期的に行うべきです。保険に加入するのは手間なので、1度加入したらほったらかしにしてしまう人も多いでしょう。

しかし放置すると保険料節約のチャンスを逃すこともありますし、時代の変化が原因でいざというときに十分機能しないかもしれないからです。以下で詳しく解説します。

保険商品は進歩する

保険商品は常に改良がなされています。医療保険は売れ筋商品なので、他社に差をつけるため保険会社も工夫を凝らしています。商品の比較をしていると、最新の商品事情を反映している商品とそうでない商品にははっきりと違いがあることがわかります。

たとえば、医療保険の入院給付金は1入院あたりの支払限度日数が設けられています。古い商品であればすべての病気やケガで一律ですが、最近は3大疾病で無制限になることが増えてきました。これは、明らかに商品性が改善されたといえます。

そのため加入から5~10年程度経っているなら、医療保険を乗り換えるつもりがなくても代理店で話を聞いてみるのがおすすめです。そして、話を聞くなら保険ショップを初めとする、複数の保険会社の商品を扱う代理店(乗合代理店)にしましょう。そうしないと多くの商品を比較したトレンドの話が聞けないからです。

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加入している保険が時代遅れになる可能性があること

たとえば、がんは入院を主体とした治療から通院を主体とした治療に変化しています。昔のがん保険は入院しないと給付金がまったくもらえないというのが一般的だったので、2010年よりも前に加入したがん保険だと、いざがんにかかったときに給付金がまったくもらえないという可能性もあります。

また、先進医療が注目されたのもここ数年のことなので、10年以上前に加入したなら先進医療特約が付加されていないことも多いでしょう。加入したときに知らなければ、説明を聞いて付加したいと感じるかもしれません。

基本的に保険は健康でないと加入できませんが、健康状態に問題がないなら新しい商品に乗り換えても問題ありません。保険料が納得できる金額なら、積極的に乗り換えてみましょう。

比較しないで加入した可能性が高いから

現在は、ターミナル駅など人の集まるところなら保険ショップを見ることは珍しくなくなりました。保険ショップは複数の保険会社の商品を扱うので、お客さんに提案を行うときは必ず複数の商品を提案してくれます。

しかし、以前は保険会社の営業職員や職場に出入りするセールスレディから加入することが一般的でした。こうした人たちは1社の商品しか扱っていないため、もっと良い商品があってもその存在を知らずにいる可能性が高いです。

多くの商品を比較すれば、より良い医療保険が見つかる可能性があります。

保険料を節約できる可能性があること

医療保険の保険料は各社が適当に決めているのではなく、過去の統計データをもとにして計算しています。2018年4月には標準利率(保険料の決定に影響を与える利率)の改定が行われ、終身保険や学資保険など貯蓄型保険の保険料が高くなる一方、掛け捨ての死亡保険は保険料が安くなりました。

また医療保険は競争が激しいので、各社が新しい商品を投入します。複数の商品を比較すれば、保障内容が同じであっても保険料が安くなる商品が見つかるかもしれません(過大な期待はできませんが)。

こうした動向は一般の人が知る機会がないので、定期的に代理店で話を聞くのがおすすめです。

医療保険がもはや不要かもしれないから

若いうちは貯蓄がない人も多いので、いざ急に入院となると医療費を出すことが困難という人もいるでしょう。そんなときは、月々わずかの保険料を払って入院に備えることには意味があります。

しかし、収入が順調に増えたため貯蓄ができ、入院したときの医療費を貯蓄からまかなえるという人もいるでしょう。そのような場合は思い切って解約するのも1つの方法です。

医療保険を見直すタイミング

医療保険を見直すタイミングは、主に以下のとおりです。

就職したとき

就職するまでの間に、自分の保険のことをしっかり考えたことがある人はまれではないでしょうか。また、社会人になると職場に保険会社の営業職員がいて勧誘を受けることもありますし、団体保険の案内を受ける機会も出てきます。

そのため仕事が落ち着いたら1度、しっかりと保険のことを考えておくことが大事です。そうしないと勧誘を受けたとき、何となくその保険に加入してしまうからです。

出産を考えたとき

出産はトラブルが多く、帝王切開などで医療保険に加入していれば給付金を受け取れる可能性が高いです。

そのため医療保険は不要と考えていても、出産の間だけ加入しておくという選択肢もあるので検討してみてください。

転職したとき

会社で団体保険として医療保険に加入した場合、会社を退職するとその保険を継続できないことがあります。

そのようなときは医療保険も見直すことが必要となります。

保険の更新の案内がきたとき

ずっと保険料が変わらない商品が主流となりましたが、親がかけてくれたなどの理由で古いタイプの商品に加入している場合、定期的に更新の案内が来ることがあります。

更新型の保険は更新のたびに保険料が上がるので、見直しの良いチャンスと言えます。

前回の加入、見直しから5~10年経過したとき

特にきっかけがなくても、5~10年程度の期間が経過したら医療保険以外の保険も含めて見直してみましょう。

理由はすでに説明したとおり、今加入している保険が古くなっている可能性があるからです。

医療保険を見直すポイント

医療保険の見直しをするうえでは、以下の点に注目してください。

貯蓄で備えられないか

医療保険を見直すなら、医療保険そのものを解約できないかどうか考えてみてください。

健康保険には高額療養費制度があるので、一般的な収入の人(ここでは仮に400万円程度とします)がごくありきたりの病気で入院する場合の費用は10万円程度(※)で済みます。こうした病気での入院は、医療保険で備える必要性はあまりありません。そのため、まとまった貯蓄があるなら解約を検討するのも1つの方法です。

※仮に医療費が100万円なら、自己負担額は以下の計算式のとおりです。これに健康保険が適用されない諸雑費や差額ベッド代を加算すると10万円程度になるので、一般に10万円という数値が目安として使われています。詳しくは厚生労働省のサイトをご覧ください。
8万100円+(100万-26万7000円)×1%=8万7340円

参考:高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省保険局

更新型の保険ではないか

更新型の保険は、更新のたびに保険料が上がります。若いうちの更新なら保険料の上がり方はゆるやかですが、50代になると一気に上がるケースが少なくありません。

承知のうえで加入している分には良いですが、若いうちは保険料が安いからという理由で加入したのであれば、全期型(保険料がずっと変わらない)に切り替える方が良いでしょう。

入院給付金の日額と限度日数

入院給付金は、1入院あたりの支払限度日数が定められています。

60日に設定している人が最も多いです。入院は短期化しているので大半の入院は60日以内で済みますが、そうでない入院のときは保障が不足します。不足する分は貯蓄でまかなうつもりなら良いですが、長期の入院でも対応できるようにしたいなら、支払限度日数を見直してみてください。

また、入院給付金日額は5000円~1万円に設定している人が多いです。治療費だけまかなえれば良いなら5000円で十分でしょうが、差額ベッド代や収入減少の補填も考えるならそれよりも高めに設定することが必要です。

3大疾病の備えは大丈夫か

入院の備えを考える場合、中耳炎や腸閉塞のようなごく普通の病気よりも、3大疾病がん、急性心筋梗塞、脳卒中)のような大きな病気への備えを考えるほうが大事です。

特にがんは普通の病気とお金のかかり方が違うので、がん保険に入っていない場合や、がんの保障に合った特約を付加していない場合は1度考えておいたほうが良いです。

急性心筋梗塞や脳卒中は治療後にリハビリが必要になることがあり、場合によってはまとまった経済的負担になることがあります。3大疾病は誰でもかかる可能性があるので、他人事と思わず備えを考えておきましょう。

先進医療特約をどうするか

古い医療保険に加入している場合、先進医療特約が付加されていないことがあるでしょう。先進医療特約は厚生労働大臣が指定している医療技術で、この中には保険診療で対応できないときの可能性を広げられる治療法が含まれていることがあります。

あまり過度な期待はすべきではありませんが、保険料が安いので、気になるなら中途付加すると良いかもしれません(商品によって付加できないこともあります)。

まとめ

医療保険の見直しはプロに相談するのがおすすめです。そして、保険ショップなどの乗合代理店に行くのがベストです。

ただ、保険ショップに行くと保険を売りつけられるのが心配という人もいるのではないでしょうか。

そのように考えている人は、過去に優秀な相談員にあたった経験がないだけです。保険の相談員は、優秀な相談員とダメな相談員の差が激しいです。あなたのことを第1に考えてくれる人もいれば、自分の営業成績だけを考えている残念な人もいることは確かです。

ダメな人にあたったら、そこで保険に加入しなければいいだけです。でも優秀な相談にあたったら、医療保険以外の保険も含めて管理をまかせればとてもラクになります。ぜひ、信頼できる相談員を見つけてみてください。

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