日本円ではなくドルで運用する「ドル建て保険」を知っていますか?
いくつか種類がある中でメットライフ生命が販売しているドル建て保険の「USドル建て終身保険(ドルスマート)」は日本では考えられない利率で話題になっています。
メットライフ保険営業員に勧められたという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「USドル建て終身保険(ドルスマート)」が本当にオススメできる保険なのかどうか、その特徴やメリットデメリットについて詳しく解説していきます。
ドル建て保険の基本について詳しく知りたい方は外貨建て、ドル建て保険のリスクについて解説をご参考ください。
メットライフの「USドル建て終身保険」とは?
USドル建て終身保険は、円ではなくドルで運用できる保険。
仕組みは「養老保険」と同じようなものですが、ドルで受け取ったり支払うことが可能という点が大きな特徴になっています。
詳しい特徴について解説していきます。
<特徴>
- 死亡保障が一生涯持てるのと、自分の将来にも備えられる
- あなたの状況やニーズで特約などが選べ、活用できる
- 積立利率は年3&%、最低保証されている
- 告知書のみで医師の診査は不要
死亡保障が一生涯持てるのと、自分の将来にも備えられる
「USドル建て終身保険(ドルスマート)」は老後のための資金形成ができるだけではなく、万が一のための死亡に備えることができます。
死亡保障は一生涯。
万が一死亡した場合は死亡保険金が受け取れます。
資金が必要になったら途中で解約をして解約返戻金を受け取れます。
毎月少しずつ積み立てながら死亡時にも老後に、急にお金が必要になった場合にも備えることが可能です。
あなたの状況やニーズで特約などが選べ、活用できる
ドルで運用していく保険ですが、払い込みや受け取りの際は円でもドルでもどちらでもOK。
<払い込みや受け取りは2つから選べる>
- 円
- ドル
基本はドルで受け取ることになっていますが、特約を付けることで円での払い込み・受け取りが得きるようになります。
ただし、円で支払ったり受け取ったりする場合は為替の影響を受けます。
その他にも他社のドル建て保険にはない特徴的な特約があります。
低解約返戻金プラン
保険料が安くなるプランにできる特約。
解約した際に受け取ることができる解約返戻金を低く設定することで、基本のプランよりも安い保険料に設定できます。
三大疾病保険料払込免除特約
悪性新生物(がん)・心疾患・脳血管疾患の3大疾病にかかってしまった場合、その後の保険料の払込を免除できる特約です。
死亡時だけではなく、大きな病気をした場合にも備えることができます。
積立利率は年3%が最低保証されている
日本の保険会社の利率は2018年の標準で0.25%と非常に低い数値です。
他社の保険も含め、ドル建ては利率が高い点が魅力ですがドルスマートでは「最低保証」として3%の利率が保障されています。
積立利率が3%を下回ることはありません。
告知書のみで医師の診査は不要(保険金額による)
契約時には告知書だけでOK。
医師の診察をする必要がないので少ない手続きで契約ができます。
※保険金額高いと医師の診察が必要な場合もあります
「USドル建て終身保険」のメリットとは?
特徴や保険の保障内容から考えられるメリットについてご紹介します。
- 通貨分散ができる
- 月々の保険料の払込が30ドル(役3000円)以上から契約可能
- 3大疾病保険料払込免除特約をつけることができる
- 「基本プラン」と「低解約返礼金型プラン」が選べる
- 保険料控除が一般保険料控除に該当する
通貨分散ができる
日本は安定した国といえど、高齢化社会となっていて他にも様々な問題を抱えています。
そんな時代だからこそ、視野を世界に向けて、資産は日本円だけではなくドルでも運用し、「通貨分散」するべきだといわれています。
今日本円で備えている保障が10年後、20年後同じ価値を維持しているかどうかはわかりません。
そこでリスクを分散させるためにドルで資産を持っていれば日本円の価値が下がった場合にも備えられます。
逆にドルが下がっても円を持っていれば安心。
具体的には日本円で医療保険を契約してドルで終身保険を契約する…といった形で組み合わせる方法がオススメです。
月々の保険料の払込が30ドル(約3000円)以上から契約可能
ドルスマートは他社のドル建て保険に比べて低価格から始められます。
毎月30ドル(約3,000円)から始められるので少しずつ、低額で始めたいと考えている方にはオススメです。
3大疾病保険料払込免除特約をつけることができる
前述したように、死亡だけではなく3大疾病になってしまった場合にも備えられる特約があります。
3大疾病になると保険料の支払いをしなくても保障が継続して受けられるので、大きな病気で働けなくなってしまっても安心。
万が一大きな病気になってしまった時に家族のために資産を残したいと考えている方は、この特約も検討してみましょう。
「基本プラン」と「低解約返戻金型プラン」が選べる
こちらも前述していますが、受け取る金額を抑えて保険料を安くできるプランがあります。
最初に通常プランにするか低解約返戻金プランにするかを選択しますので、後から変更することはできません。
低解約返戻金プランだと受け取れる返戻金は少なくなりますが、その分為替リスクによる影響が小さくて済みますし保険料も安くなって毎月の負担が減ります。
保険料控除が一般保険料控除に該当する
この保険で積み立てた保険料は「一般保険料控除」の対象となります。
年末調整や確定申告で手続きをすることで節税が可能です。
「USドル建て終身保険」のデメリットとは?
メリットだけではなくデメリットもチェックしておきましょう。
- 従来の終身保険よりわかりづらい
- 毎月支払う保険料が為替レートによって変わる
- 受け取るときの保険金額が変わってしまう
- 日本円から米ドルに変えるときの為替手数料がかかる
従来の終身保険よりわかりづらい
日本円で運用する保険と比較すると、どうしてもドル建て保険はわかりづらい仕組みであるといえます。
「今契約している日本の保険でさえ内容がよくわかっていない…」という方も多いと思いますので、「ドル建てなんて複雑で全くわからない!」という方もいるでしょう。
基本的な仕組みは同じで大きく違うのは「ドルで運用する」という点だけなので実際にはそこまで複雑ではありません。
気軽に相談できるFPさんなどがいれば、詳しく解説してもらうというのもアリですね。
毎月支払う保険料が為替レートによって変わる
毎月50ドル、といったようにドルで保険料が設定されているのですがドルはその時々で価値が変わります。
【具体例:毎月50ドルの保険料の場合】
毎月50ドルの保険料の場合、前月は1ドル100円だったので日本円に換算すると5000円だった。でも今月は1ドル110円なので日本円では5,500円になった。
ドルの変動によって保険料が毎月変動してしまうので要注意です。
受け取るときの保険金額が変わってしまう
毎月支払う保険料はもちろんのこと、解約の際に受け取る解約返戻金も為替の影響を大きく受けてしまいます。
特に低解約返戻金プランの場合は為替の変動による影響を受けやすいので注意しておきましょう。
日本円から米ドルに換えるときの為替手数料がかかる
保険料を日本円で支払うこともできますが、その場合は「為替手数料」がかかります。
運用はドルで行われるので受け取るときも日本円で受け取りたいなら手数料がかかってしまうので注意しておきましょう。
「USドル建て終身保険」はこんな人にオススメ!
ここまでご紹介してきた特徴やメリットデメリットから、「USドル建て終身保険(ドルスマート)」はどんな人にオススメの保険なのかをご紹介します。
- 医療保険と資産形成のための死亡保障を分散して持ちたい人
- 自分の将来において資産を備えておきたい人
- ドル建て保険を低価格から始めたい人
- 死亡保障だけでなく大きな病気にも備えておきたい人
まとめ
今回は「USドル建て終身保険(ドルスマート)」についてご紹介しました。
この保険は他社のドル建て終身保険と比べても保険料が低めに設定されているので、小額からドル建て保険を始めてみたいという方に特にオススメです。
ですがドル建て保険は為替の変動によってリスクが生じることもあるので、内容をよく把握しないまま契約するのはやめておきましょう。
ドル建て保険が気になった方は、一度ライフプランナーなどの専門家に相談して、本当に自分に合っているかどうかや保険の特徴について改めて確認することをオススメします。
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